鏡や写真に写った自分を見て、「あれ?もしかして生え際が目立ってきてる?」「以前よりも、おでこが広くなってる?」と思ったことはないですか?
それはAGA(男性型脱毛症)のサインかもしれません。
目次
生え際が目立つようになってきたらAGA専門クリニックで早期治療を

AGAは進行性の病気です。
何もしなければ、薄毛が進んでいくだけです。
適切な治療をしない限り、決して自然に治るものではありません。
加えて言うと、毛髪の再生回数(ヘアサイクル)は有限です。
早めに育毛治療を始めないと、瞬く間に重度の薄毛になってしまいます。
AGAの特徴:生え際と頭頂部からハゲ始める
AGAの特徴は、その原因であるジヒドロテストステロンの作用を受けやすい場所=生え際、頭頂部 から始まります。
薄毛を呼び起こす男性ホルモン:ジヒドロテストステロンをキャッチする受容体(レセプター)は、後頭部や側頭部には無く、生え際や頭頂部に集中しているからです。
AGAの抜け毛は、細く短いのが特徴です。
後述する「ヘアサイクル」の途中で髪が抜けてしまう、正常に育つ前に抜けてしまうのが特徴です。
AGAは進行性。放っておいても決して治らない
AGAは進行性の病気です。
放置したままでは、進行する一方です。生活習慣を整えることは大切ですが、それだけでは薄毛を抜本的に治すのは難しいです。
ワカメやヒジキ、黒ごまをを食べるなどの民間療法は、科学的根拠や医学的症例に乏しく、なおさら気休めにしかなりません。
AGAの進行パターン
AGAはどのように進行するのか、アメリカ人医師が作成した「ハミルトン・ノーウッド分類」が有名ですが、それを日本人のパターンに即して発展させた「高島分類」がこちらの表です。
生え際や頭頂部から始まり、徐々に薄毛の範囲が広がって、側頭部や後頭部を残して、全体に薄毛が進行していきます。

髪の再生回数(ヘアサイクル)は有限!育毛治療は「早期開始」が必須
人間の細胞は、分裂をくり返して大きくなります。
髪の毛もそうです。
細胞の分裂回数は、40回〜50回でおしまいです。
限度回数があらかじめ決められています。これが「寿命」の正体です。
髪の毛をつくる「毛母細胞」も40〜50回しか細胞分裂できません。
生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛が抜けると、その髪の毛は、一生のうち残り40回ぐらいしか新たに生えてこないのです。
髪の毛が生えて、伸び切って、抜けるまでの周期を「ヘアサイクル」といいます。
このヘアサイクルこそが、毛母細胞の分裂により生じているので、ヘアサイクルは普通、40回くらいしかないのです。
一回の正常なヘアサイクルは3〜6年です。
正常な髪の毛は、3〜6年かけて抜け替わるのです。
問題なのは、AGAの場合、ヘアサイクルの途中で 、1年や半年もたたないうちに、育ちきらない髪の毛が抜けてしまうことです。
AGAの特徴である「短くて細い抜け毛」が、ヘアサイクルの途中で脱落した若い髪なのです。
AGAのヘアサイクルは半年から1年と短いです。
短いということは、残りの回数がどんどん減る、ということです。
ヘアサイクル(=髪の再生可能回数)が残りわずかになってから育毛治療を始めても遅いのです。
ヘアサイクル(=髪の再生可能回数)の残存回数がまだ残っているうちにこそ、育毛治療はスタートを切るべきなのです。
以上が、「薄毛治療は早期開始が必須」である理由です。
まとめ

大事なことなので、ポイントをまとめますと、
- 生え際が目立ってきくるのはAGAの兆候
- AGAは進行性。放置すれば薄毛がひどくなるだけ
- 髪の再生可能回数(ヘアサイクル)には限度がある
- 早期に治療開始しないとヘアサイクルが終わってしまう
薄毛の治療は、AGAの専門クリニックがベストです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
【参考資料】
板見智(著)『専門医が語る毛髪科学最前線』集英社新書
麻生泰(著)『薄毛治療の新常識』白誠書房