たとえ高価でも、効かない育毛剤はたくさんあります。
薄毛に効く育毛剤と、効かない育毛剤の見極め方をお話します。
医学的に薄毛改善の効果が認められ、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨されている成分は限られています。
目次
ハゲに育毛剤が効かないのは、この成分が入っていないから!
本当に効く育毛剤は、日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨されている成分を含む育毛剤です。
はっきり言って、これらが入っていなければ、どんなに高価な育毛剤であっても効果は薄いです。
「効く育毛剤」に入っている成分
- ミノキシジル
- アデノシン
- カルプロニウム塩化物
- t-フラバノン
- サイトプリン
- ペンタデカン
- ケトコナゾール
これらは、日本皮膚科学会のガイドラインで、医学的に薄毛改善の効果が認められています。
医学的に認められた育毛成分はこれ!
日本皮膚科学会のガイドラインでは、成分ごとに推奨度を設定しています。
A.行うよう強く勧める
B.行うよう勧める
C1.行ってもよい
C2.行わないほうがよい
D.行うべきではない
先程の成分に当てはめると…
成分名 | 推奨度 | 評価 |
ミノキシジル |
A | 外用を行うよう強く勧める |
アデノシン |
B(男性型脱毛症) C1(女性型脱毛症) |
外用を行うよう勧める 外用を行ってもよい |
カルプロニウム塩化物 |
C1 | 外用を行ってもよい |
t-フラバノン |
C1 | 外用を行ってもよい |
サイトプリン |
C1 | 外用を行ってもよい |
ペンタデカン |
C1 | 外用を行ってもよい |
ケトコナゾール |
C1 | 外用を行ってもよい |
※外用とは、頭皮に直接塗りつけることです(↔内服)
薄毛に効く成分が入った、おすすめの育毛剤
では、これらの成分を含んだ育毛剤には、どんなものがあるのでしょうか?
日本皮膚科学会のガイドラインが推奨する成分を含んだ、おすすめの育毛剤はこちらです↓
成分名 | 商品名 | 種別 |
ミノキシジル(5%) ミノキシジル(1%) |
一般用医薬品 一般用医薬品 一般用医薬品 |
|
アデノシン |
薬用アデノゲン | 医薬部外品 |
カルプロニウム塩化物(5%) カルプロニウム塩化物(2%) |
フロジン液 |
医療用医薬品 一般用医薬品 |
t-フラバノン |
サクセスバイタルチャージ薬用育毛剤 | 医薬部外品 |
サイトプリン |
医薬部外品 医薬部外品 |
|
ペンタデカン |
医薬部外品 医薬部外品 |
|
ケトコナゾール |
現在、ネット販売されている育毛剤は、安価なものから高額なもの、定期購入契約を促すもの、最新成分含有を謳ったものなど、数え切れないほど作られていますが、ほとんどの育毛剤には、これらの学会ガイドライン推奨成分は入っていません。
調べるとわかりますが、これらはせいぜい頭皮環境を整える程度で、医学的に育毛効果は認められていないものばかりです。
言ってしまえば、気休め、情報弱者向けのビジネスです。
上記のガイドライン推奨成分を含む育毛剤は、薬局で購入することもできますが、安全かつ効果的な処方をしてもらうためには、やはりAGAの専門クリニックに行くことが最も適切な対処法だと思います。
逆におすすめできない成分
逆に気をつけていただきたいことですが、
日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨されていない成分もあります。
それは、ビマトプロスト、ラタノプロストです。
成分名 | 推奨度 | コメント |
ビマトプロスト | C2 | 外用を行わない方がよい |
ラタノプロスト | C2 | 外用を行わない方がよい |
この2つは医学的に「外用を行わないほうがよい」という評価を受けています。成分表をチェックして、これらの成分を含む育毛剤は購入しないように気をつけましょう。
AGAの専門クリニックに行くのが一番
ガイドラインで認められた成分が入っている育毛剤以外にも、世の中にはたくさんの育毛剤が出回っています。
見極めも難しいです。
中でも効果的なのは、AGAの専門クリニックに行くことです。
マンツーマンケアによる高い治癒率、薬剤処方の安全性から考えても、最も優れた解決策です。
結果としてコストパフォーマンスも良いはずです。
まとめ
薄毛に本当に効く育毛剤についてお話しました。
日本皮膚科学会のガイドラインで認められた、以下の成分を含む育毛剤を選ぶことが重要です。
「効く育毛剤」に入っている成分
- ミノキシジル
- アデノシン
- カルプロニウム塩化物
- t-フラバノン
- サイトプリン
- ペンタデカン
- ケトコナゾール
また、ミノキシジルなど、これらの成分を含む薬を、安全に処方してくれるのがAGAの専門クリニックなのです。
【参考資料】
日本皮膚科学会「男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン」
板見智「専門医が語る毛髪科学最前線」集英社新書