ダイエットで薄毛になるのは、健康な髪の維持に必須な、いくつかの栄養素が足りていないからです。
目次
ダイエットによる薄毛は、必須の栄養素が不足しているから
健康な髪の合成、維持に必要な必須栄養素は、
- タンパク質
- ビタミン類
- ミネラル類
です。
ダイエットによる食事制限で、これらの摂取量が少なくなると、体重の減少とともに、抜け毛や薄毛が進行してしまう場合があります。
髪は、最後に余った栄養で作られる
東洋医学では、髪は「血のあまりもの」という意味で「血余(けつよ)」と呼ばれています。
食べた栄養素は、まず血や内臓などの生命の維持に必要な部分に使われます。
最後に余った栄養素が、髪の毛や爪に使われます。
ダイエットによる栄養不足は、真っ先に髪に影響してきます。
少なくなった栄養素を、体はまず血や内臓などに優先的に使うからです。
髪に栄養素を送るのは当然、後回しになり、髪が十分に育たず、ヘアサイクルの途中で抜けてしまうことが多くなります。
髪の必須栄養素:タンパク質、ビタミン、ミネラル
タンパク質
髪は、毛乳頭の毛母細胞が分裂することで伸びたり、太くなったりすることができます。
細胞の分裂には、タンパク質が必要になります。
タンパク質は、髪や筋肉など、体組織を合成する上で、生き物にとって欠かすことのできない必須栄養素です。
ダイエットで炭水化物の摂取を少なめにする方は多いですが、抜け毛をしない健康体を維持するには、タンパク質は摂取量を減らすべきではありません。
タンパク質を摂取するには、卵、鶏肉がおすすめです。
特に卵は、食物繊維とビタミンC以外の全ての必須栄養素が含まれた「完全食品」です。
また、卵には美肌効果があるコラーゲンの生成を促す「ビオチン」が含まれています。
激しいダイエットによる体力消耗で、風邪を引きやすくなる場合がありますが、卵に含まれる「セレン」は、免疫力を高める効果があります。
卵を多く摂取するのが難しい場合、タンパク質以外の面では卵にお取りますが、適宜プロテインを摂取するのも髪にとっても良いことです。
ビタミン類、ミネラル類
https://amzn.to/330KkSO髪の生成・維持には、各種のビタミン・ミネラル類も欠かせません。
しかし、ダイエットによる疲労・発汗で、消耗しているうえ、食事制限により必要摂取量が常時不足しがちです。
マルチビタミンなどのサプリメントで補うことも有効ですが、やはりここでも卵を多く食べるようにしたいです。
卵は、食物繊維とビタミンC以外の必須栄養素が全て入っている「完全食品」です。価格も手頃で非常にコストパフォーマンスが良い食品です。
卵を補う意味でビタミンCを摂りましょう。
ビタミンCのサプリメントもいいですが、できれば酵素を含んだキウイなどのフルーツを食べることがおすすめです。
薄毛にならないダイエット
栄養不足を防ぎ、薄毛にならないダイエットをするためには、タンパク質、ビタミン類、ミネラル類の摂取量は減らず、炭水化物や糖質でカロリーコントロールを行うことです。
ただし、ダイエットしているとは言え、炭水化物や糖質もある程度は取るべきです。
炭水化物や糖質の過剰摂取は控え適度に摂りつつ、筋トレ・運動で筋肉を付けることで代謝を高めることが有効です。
筋肉は、一度付けてしまえば、その後も安定的にエネルギーを燃やし続けてくれますので、太りにくい体を手にすることができます。
「ダイエットの基盤づくり」として、筋肉を付けることをおすすめします。
男性は太い筋肉でガッチリしているとモテますが、女性の場合、付けるべき筋肉は、細い筋肉=遅筋です。遅筋は持続的な有酸素運動で付けられます。
女性の場合、細い筋肉=遅筋を付けるために、ヨガやランニングなどが適しています。
逆に、太い筋肉=速筋をつけてたくましくなりたい男性の場合、ベンチプレスなど、瞬発的なウェイトトレーニングが適しています。
細い筋肉 | 遅筋 | ヨガ、ランニング |
太い筋肉 | 速筋 | ベンチプレスなどの瞬発的なウェイトトレーニング |
テストステロンと薄毛の関係 筋トレするとハゲる?
また、激しすぎるダイエットには、薄毛・抜け毛や健康にも悪影響があります。「ほどほどに継続して筋肉をつける」ことが大事です。
特にマラソンなどの、長時間の激しい運動は、テストステロンを減少させ、「男性の更年期」と呼ばれる、うつや性欲減退を伴う症状をもたらす場合があるので注意が必要です。
ストレスと抜け毛。テストステロンが減る男性更年期は40代から注意
まとめ
ダイエットと薄毛
- 栄養不足のダイエットは薄毛につながる
- 髪は、最後に余った栄養で作られる
- 髪の必須栄養素:タンパク質、ビタミン、ミネラル
- 卵+フルーツ、またはサプリがおすすめ
- 薄毛にならないダイエットは、栄養不足に注意して筋肉をつけること
最後までお読み頂きありがとうございました。